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12.腱を丈夫にするために
 @運動をした後の冷却、水冷、アイスマッサージ等と、運動前後のウォーミング・アップとクーリング・ダウン、そして運動のたびに腱および筋腱移行部を必ず触って痛みや微妙な増温状態を毎回チェックし、症状があったら過敏な運動をつつしみ、通常よりも余分に休養させること。
 チェックする主な触診部位は、腱炎の好発部位と同様に腕節上部の後側です。図-6と図-7との比較からもわかるように、図-6腕節から上の上脚部には多くの太い筋肉があり、図-7の腕節から下の下脚部では腱や靭帯になって走っています。その境界部がちょうど腕節の上だからです(図-6,7)。また、BTCニュース44号でも紹介したように腱や靭帯が骨に付着している(筋腱付着部障害)部位もさわってみることです。
A腱は、筋、骨そして関節とのバランスのうえに発育していること、特にコラーゲンの束であること。ウマは、胎生期の後半の急速成長、特に出産後1年の間に成馬の約70%に相当する急速成長をすること等から、この間の妊娠馬を含め適切な栄養給餌と運動(昼夜放牧等)が、この病の発症予防の重要なカギを持つことになります。つまり、妊娠期から育成初期に健康な腱を作っておくこと。
Bちなみに、屈腱の成熟は、満4歳であるとされています。屈腱の付着している骨の成熟は、第三中手骨(管骨)で約1歳、とう骨で3歳です。従って、これらの骨の成熟(骨年齢)度合いをみながらトレーニングすること。
C腱内のコラーゲンは、健康な腱にある線維芽細胞によってT型コラーゲン(腱、靭帯、骨に多い)のみを産生するのに対し、腱炎の場合は腱の周囲組織にある線維芽細胞から産生される太いT型コラーゲンに加え余分な細いV型コラーゲン(血管、子宮、皮膚等に多い)が出現してきます。このV型コラーゲンは、力学的に対応しきれない線維であるために大変やっかいなものになってしまいます。なぜなら、馬は常に応力負荷(過負荷;オーバーロード;トレーニング効果を期待して必要以上の負荷をかけてしまうこと)をかけてトレーニングをしていることから、本来の力学的特性を失っている腱炎馬の腱に更に弱い線維をつくらせることになるからです。すなわちV型コラーゲンを増やすことになります。
D損傷した腱は、早期に動かすことによって、荷重方向に沿った新しい健康なコラーゲン線維を沈着・走行させることになりますが、腱内にある本来の線維芽細胞の産生能の範囲(例えば腱の発生・再生に約6ヶ月を要する)を考え細心の注意をすることが肝要です。
Eオーバーロードの予防としては、コンディションチェックとして脈拍や尿そして血液検査成績への気配りが必要です。時には休養も必要です。

(財団法人軽種馬育成調教センター BTCニュース 2002年47号より)